“おせったい” と “おせっかい”
お遍路さんをすると、よく“お接待”という言葉を聞きます。 お接待とは、厳しい修行をしているお遍路さんに、お宿や食事、あるときは金銭など・・・。 お遍路さんの応援やお世話をしてあげることをいいます。 また、地元の人々は、「自分の分もお参りしてください。」という願いを込めてお遍路さんをお世話するんだとか・・・
そのため [お接待は断ってはいけない!] といった教えもよく耳にします。
でも、私は [断りたいお接待は断りなさい。ただし、ていねいにお断りする事です。] と、いいます。
これは、私の友人がお遍路をしていたときの話なんですが、あるお寺で、山門の前でしゃがんでいたお遍路さんを、見かけたそうです。 「どうしたんですか?」と声を懸けたら、しゃがんでいたお遍路さんは、煙草を吸っていたようで・・・ 不機嫌な顔で見変えしてきたそうです。
これではお互いが不愉快な思いをしますよね。私の友人がこの事を先輩遍路さんに伝えたら、その人曰く・・・
「お遍路さんに簡単に声をかけてはいけないよ。例えば、歩き遍路は歩きたいんだから、すぐにお接待と言って車に乗せたりすると、その人の気持ちが変わってしまうから。 本当のお接待は、お遍路さんに.頼まれたことをいやがらず、しかもお礼を求めず、助けてあげることをいうんだよ。」
これには私も、思い当たることがあり、なるほどと思いました。 最近でも歩き遍路さんが 「お接待だから・・・」と果物をもらったけど、量がありすぎて重くて困った。 という話を聞きました。
このブログを見てくれたあなたも、思い当たることがあるかもしれませんね!
一番札所の門前で、遍路用品や四国のおみやげが安いです。
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